毎日が勉強の日々

はじめまして、權田(ごんだ)と申します。山根酒造場には2月末に入り、まだまだ新米の蔵人です。現在、蔵では搾りが終わり、澱引き、火入れ、来シーズンに向けての準備や片付け等に取りかかっています。

最近、若者の日本酒離れが問題視されていますが、私も今まで日本酒を飲んだ経験がありませんでした。仕事を始めるとき、酒造りの知識どころか日本酒の知識もないゼロからのスタートでした。

この2カ月間は、杜氏・蔵人の方々に迷惑をかけないよう、精一杯に働いたので、あっという間に過ぎてしまいました。働いているうちに、社長・社員・蔵人たちの歴史ある「日置桜」に対する情熱や自信を感じることが出来ました。

酒造りの流れである麹作り・仕込み・櫂入れに慣れ始めた頃、甑倒しを向かえてしまいました。その日に初めて飲んだ「日置桜」。お世辞ではなく、本当においしかったです。大袈裟かもしれませんが、一生忘れることが出来ない味だと思います。

とても奥が深く、各々の職人が力を合わせ、ようやくひとつの商品が出来る酒造り。一人前の蔵人になるには10年以上は必要であると感じました。それでも、伝統ある日本酒造りを支えていけるよう、日々精進していきたいです。

皆様もお身体を大事にされ、飲み過ぎない程度に当蔵の「日置桜」をどうぞよろしくお願いいたします。

 

                           (蔵人・働き 權田 紘知)