行ってきました! SAKE HOPPING HAKATA 

以前にこのサイトでもお知らせしましたが26日は福岡の博多で、SAKE HOPPING HAKATAというイベントがあり、社長とふたり捏(つくね)製作所チームの一員として働かせてもらってきました。

私は、まだまだこういったお酒のイベントに参加した経験は少ないのですが、やはり開催地によってお客さまのノリも様々で。

博多のお客さまはというと、明るくて好奇心も旺盛。お酒を飲んだときのリアクションも素直に伝えてくださる方が多くて、接客していてこちらも楽しく勉強になりました。

今回、捏製作所さんは4種(ずり、ねぎま、バラ、キャベツ)の味をひと串で楽しめるつくねをこの日のために準備され、お酒はこのつくねにあうものを、店主の菅原さんご夫婦が事前に山根酒造まで来られ、当蔵にあるお酒のなかから2種類(とあるお酒の22BY×25BY)を選びブレンドされていました。お酒の名前は、その名も古酒スペシャルブレンド「菅笑ふ(すがわらふ)」。

 

社長も「俺だったら思いつかない攻めてるブレンドだな」と言っていましたが、実際、この日のつくねを口にしながら「菅笑ふ」を飲むと、不思議とまたつくねを食べたくなるという相乗効果がバッチリの組み合わせになっていて。んー、言葉で表現するのは難しく、これはもう実際に経験してもらうしかないのですが…。

どなたかが「お酒がすべてのつくねの味を包みこむタレのような役割をしているね」とおっしゃっていましたが、つくねだけでもお酒だけでも味わえない感覚を体感させていただきました。

世の中では、日本酒と食のマリアージュというようなことが盛んに言われるようになり…。
そういった話を聞く度にふだんの自分なら「日本酒は米の酒なのだから、白いごはんがいろんな味のおかずを受けとめるように、ピンポイントでこれとこれしか合わないというような懐の狭いもんでもないでしょうに」とついつい思ってしまうのですが…。

そんな私にとっても、今回のつくねとお酒の組合わせは、合わせる意味がちゃんとある、きちんと考え抜かれた組み合わせであり、食と酒で1+1以上のものを生み出せるパワーを感じるものでした。

こういうのは、タマラン幸せ感ですね。

そして、もうひとつご用意していた当蔵の酒、倉吉の酒米農家・数馬さんのお米で仕込んだ「八割搗き 強力にごり酒」も、おかげさまで好評でした。いろいろな蔵のにごり酒を一度に飲み比べられるのもイベントならではですし、ひとことで「にごり」と言っても蔵によってまったく趣きが違うことや、にごりをお燗にしたときの独特の美味しさも感じていただけたようで、そこもまた嬉しかったです。(もう少しつっこんで言ってしまえば、うちの蔵のにごりでも、内田さんの米で仕込んだ鍛造にごりと、今回の数馬さんのにごりでは当たり前ですが比べればまた全然違った味わいな訳で。お酒ってどこまでも奥が深くて面白いですね)

そして、少し離れたSAKE HOPPING プレミアム会場では、菅原慶さんが、当蔵の熟成酒粕「無垢(むく)」を使った「特製とり味噌」をおつまみとして提案してくださっていて、こちらもお客さまから沢山の感想を頂けたようで有り難い限り(ピリッとスパイスが効いていて本当に美味しかったです。これ家でも真似してみたい)。

当日会場まで足を運んでくださったお客さま、イベントの準備を続けられてきたスタッフのみなさま、お手伝いボランティアの方々、情熱とやさしさを持った捏製作所チームのみなさま、一緒にワクワクする時間をご一緒させていただき感謝しております。ありがとうございました!

追伸)この日すこしだけ残った、スペシャルブレンド「菅笑ふ」は、今なら捏製作所さんの実店舗で飲めるようです。ご興味おありの方は、売り切れる前に捏製作所さんでお試しくださいませ。

捏製作所フェイスブック

                     (食と酒の実験室 山根明子)