米子で「夏日置の会」

HPを立ち上げている間に、ずいぶん時間がたってしまいましたが、8月某日、米子で「夏日置の会」と銘打って日置桜の熟成酒と夏を乗り切る薬膳料理を楽しむ会が開かれました。

もともとは7、8年前に日本酒好きの仲間4、5人が不定期で集まってはお酒とアテを持ち寄ることから始まったという「日本酒を楽しむ会」ですが、今や主催者の細羽さんを筆頭に毎回20人程度が集まる人気イベントに成長し、女性の参加者が多いのも特徴のひとつ。毎回、会場となるお店もテーマも変わります。

この会のモットーは?というと、ずばり「日本酒をもっと自由に、もっと楽しく」だそう。

当日は、一軒家をお借りして岡山の西粟倉にある酒うらら(酒屋)の道前理緒さんがお酒のセレクトとお燗番を担当してくださり、お料理は山根酒造場・食と酒の実験室が担当させて頂きました。

今回のお酒のラインナップはこちら。

 

今回は、道前さんからお酒は「熟成」をテーマにしたいと事前にうかがっていたので、それにあわせてお料理も日置桜の熟成純米酒粕「無垢MUKU」を使ったお料理などもいくつかご用意。

当日のメニューをざっとご紹介すると…

「長芋とオクラのすりながし」
まだまだ暑さがきびしかったので、まずはお出汁の効いたすりながしで一息。

「なすとイガイの煮物」
鳥取の東部ではイガイというカラス貝のような貝が市場やスーパーの魚売り場でもこの時期よく売っていて、この組みあわせも魚屋さんに教わって作ってみたのですが、イガイの出汁をなすが吸収してくれて、なるほど美味しいです。


「豆腐ちくわのピンチョス」
鳥取東部のソウルフード?豆腐ちくわに、砂丘らっきょうと青紫蘇をつっこんだもの。とっても簡単で食感の違いも楽しめてパーティー向きです。

「豆腐とチーズの味噌粕漬け」
日置桜熟成純米酒粕「無垢」と味噌を混ぜた味噌粕床に、もめん豆腐と6Pチーズを6日ほど漬け込んだもの。参加されたみなさんからも、どうやって作るの?とよくご質問をいただきました。
つ、漬け込むだけです…が、そのうち、酒粕レシピのコーナーにのせようかと。

「みんな大好き鶏のからあげ 夏野菜のソースで」
野菜を沢山食べていただきたくて、カラフルな夏野菜のソースを添えました。揚げたそばから減っていきます。実際は写真の4倍量くらい揚げて汗だく~。

「酒粕入りトマトすきやき」
写真がないですが、トマトと酒粕のWの旨味が楽しめるすきやきです。各テーブルでワイワイ盛り上がりながら作っていただきました。

「白梅酢風味の薬味たっぷり混ぜごはん」
梅干しをつくるときに出来る白梅酢を味のベースにおじゃこや茗荷、紫蘇ごまなどをたっぷり加えたあっさり混ぜごはん。

「いちじくの白ごまソース 青柚子の風味で」
道前さんから熟成酒「山笑ふ」とあわせて食べるとおいしいデザート的なものを提案してほしいとリクエストを頂いていました。お客さまにも「ほんとだ!交互に食べて飲むとどちらもより美味しい。これは発見!」と言っていただけて思わず、ホッ。

 

といった感じ。

会に参加された皆様からは、後日このような感想をいただきました。

「熟成酒については以前から日本酒の世界を広げるひとつの鍵だと考えていましたが、今回一度に多くの種類のお酒を飲みくらべる機会をいただき、その想いを深めることができました」

「日置桜が生み出すお酒はそれぞれに個性豊かで人間くさささえも感じる。これこそものづくりの醍醐味だと思う」

「薬膳というとなんとなく難しいものだという先入観がありましたが、この会を通してもっと身近で日本酒と相性がいいものだと感じました」

「身近な旬の食材には、その時季の体をいたわる働きが備わっていることを改めて感じました。味わうだけでなく、目でもたのしむ料理を『日置桜』ファンで囲む夜はとても贅沢で特別な時間。そのことが参加者ひとりひとりの表情から見てとれました」

etc…

こちらの「日本酒を楽しむ会」の企画運営にあたっては、
1)流行にとらわれない本物(本質)の追求
2)フラットな仲間づくり
を旨としているとのこと。

日本酒の会というと、やたらと敷居が高かったり、排他的なイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、私もそういう会は苦手です。

今回の会は、主宰しているみなさんのお人柄もあってか、とてもフランクで日本酒ビギナーの方もあたたかく迎えいれる雰囲気を感じたので米子界隈にお住まいの方は一度参加されてみられると楽しいかもしれませんよ。

興味がおありの方はお問い合わせください。