本年もよろしくお願いいたします

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。新年を迎えまして、久しぶりに代表者の投稿とさせていただきます。

今年は珍しく雪のない穏やかな元旦を迎えました。雪はなくともそこは鳥取。そこそこの冷気に包まれ、まだ夜が明けきらぬ中で正月も変わらず酒造りは続けられます。田園集落の一角の古びた建屋から上がる白い湯気。それがこの地の冬の朝の光景だったりします。

以前このホームページで蔵人募集をしたところ、2名の新人が加わりました。この2名を合わせた8名体制により29BYが進行しております。通い3名、住み込み5名という職人集団は、どこぞの体育会系の部活動にも似ているかもしれません。

さて、おかげさまで造りはすこぶる順調です。現在2本の新酒を上槽(しぼり)し、13本の醪と7本の酒母が立っております。今期は良いコメと安定した寒さに恵まれ、ここ25年の中で最も条件が揃った年だと考えております。特に西日本の平成29年産の酒米は当たりで、溶けやすい傾向ではあるものの、醪の泡が非常に綺麗で、酵母が喜んで発酵活動しているように見えるのです。

造りも佳境に入り蔵人も疲労が見え隠れしておりますが、やったなりの成果につながっていることもあり、皆高いモチベーションの状態のまま造りに励んでおります。

仕込み作業は3月一杯まで行われ、それ以降は醪管理と火入れ貯蔵の作業となります。

多くの皆様から期待しているとのお言葉をいただいておりますが、期待に応えるよう最後まで気を緩めず、今年出来ることをやり遂げたいと考えております。

今年もよろしくお願いいたします。

                               代表取締役 山根正紀