熟成純米酒粕・無垢がippinに登場

以前から山根酒造場の酒造りを応援してくださっているフードプランナーの勅使河原加奈子さんが、この度、ぐるなび目利きシリーズ・ippinで、当蔵の熟成純米酒粕・無垢(むく)を紹介してくださいました。

こうやって実際に「無垢」を使って料理をされ、そして食べてみての感想を頂けることは、なによりの励みになります。ありがとうございます。

「無垢」は体にいいとはわかっていても、なかなか普段の生活に落とし込みにくい食材である酒粕を、どうやったら日々、気軽に使ってもらえるカタチにできるかということを一番に考え…。

熟成してスプーンでもすくえるほど柔らかくなった酒粕を、透明容器に詰め小分け(使い切りサイズ)にして販売することに致しました。

そして自分自身、旅先などでその土地ならではの調味料をみつけると、友達へのお土産にしたいなぁという気持ちになるので、お土産としても対応できる見ていて楽しくなるような鳥取らしいパッケージを目指し、地元鳥取市在住の型染め作家・山口邦子さんにお願いし原画を作っていただきました。(実際に採用できる原画は1種類のみですが、山口さんが色違いやレイアウトの違うものを何種類も試行錯誤してくださっていて、それがどれも素敵で選ぶ作業は本当に迷いました…)

 

 

おかげさまで、こちらのパッケージ、渋可愛いと大好評です。

「無垢」は忙しくてなかなか調理に十分な時間をかけられないという方にこそ、一度使ってみていただきたい、簡単にいつもの料理にコクや旨味をプラスできる天然の発酵調味料です。

酒粕というと冬の時期限定で台所に登場するものという固定観念も、この際、壊していきたいとも思っています。(無垢は、トマト味の煮込みなどとも相性抜群なんですよ。巷で売っている酒粕の袋の裏に書かれているオススメレシピがなぜか未だにほぼ甘酒と粕汁オンリーなことも、どうにも疑問だったので小さな酒粕レシピブックもつけちゃいました。)

すこし時間がたってしまいましたが、3月号の雑誌「リンネル」(宝島社)「私の冷えとりライフ」という特集のなかでも取り上げていただきました。

 

1個1個手詰めでどうしても商品化までに時間と手間がかかるため、なかなか数は多く作れない現状がありますが、「無垢」がみなさまの毎日の食卓を少し豊かにする、そんなお手伝いができれば嬉しいです。

 

                    (食と酒の実験室 山根明子)