あっという間に、6月ももう終わりですね。早いっ。
きょうは倉吉で山根酒造場の酒米を作ってくださっている数馬さんの田んぼに行ってきました。というのも昨日、数馬さんから「今年は、田んぼにホウネンエビが大量発生してますよ」とお電話を頂いたから。
田植えの終わった初夏の田んぼをじーっと覗いてみると。最初は「なんだ?このもやもや動いてるのは緑の藻か?」という感じなのですが、だんだん目が慣れてくると「わっ!これみーんなホウネンエビじゃん」とびっくり。
ホウネンエビってご存知ですか?
漢字で書くと、豊年蝦。田んぼに生息する小さなメダカくらいの大きさの甲殻類で。泳ぐ姿がなんとも愛嬌のある可愛い生き物です。タキンギョ、ホウネンウオという別名もあるそうで、江戸時代はペットとしても鑑賞されていたとか。
またその名の通り、ホウネンエビが大量に発生するときは豊作になるといういい伝えがあったり、農薬を使っていない水質のいい田んぼに発生するなどとも言われています。
「前からいるにはいたんですけど、今年はすごい数で…」と数馬さん。わかりやすいように、網ですくって見せてくださいました。
うわっ、たしかに、これはすごい。
後で社長に写真を見せたら「俺も、こんなに沢山いるのは初めてみた!」と驚いていました。
数馬さんの田んぼには、そのほかにもオタマジャクシもいれば、タニシもいて。小さな生き物がたくさんいる田んぼをちゃんと守っておられる農家さんがいてくださることは、鳥取の誇りにできることのひとつだと思います。
奥さんも大活躍。
今年もどんなお米ができるか本当に楽しみです。
(食と酒の実験室 山根明子)