藤原みそこうじ店の酒粕みそ

お久しぶりの更新です!

今日は可愛い赤ちゃん連れのお客様が蔵に来てくださいました。京都からIターンで鳥取の若桜町に引っ越してきて、家族で味噌づくりをされている藤原みそこうじ店さんです。

なんでもうちの熟成酒粕無垢に出会って、酒粕のイメージがガラッと変わりご自宅でも愛用してくださっているそうなのですが。それで終わらず、なんと「酒粕みそ」なる新商品を作られたそうで。

「無垢って名前を勝手に使って怒られるかな?と思ったんですけど今度のパッケージから名前入れてもいいですか?」と言われて。

「怒るわけないやーん!」と速攻答えました(笑)。

だって、味見したらとっても美味しい味噌なんですもん。でもって、つくっている人の話を聞けば、この人たちすごくちゃんとしたモノづくりする人たちだって、すぐにわかりますもん。

これつくるのにめちゃくちゃ手間かかってるよね。
でないと、こんな味出るわけない。

素材もちゃんとしてる。

それでも値段だけ見て「なんでこんな高いの!」って言われることも多いんだそうで。人の価値観はもちろんそれぞれではありますが。

ただ単純に高いという言葉を発する前に、いま目の前にあるものがどういう素材を使い、どういう工程と時間を経てつくられたものかをセットで知ろうとしないと。まっとうなモノづくりをする人はこの先間違いなくどんどん減っていくだろうとは思います。

なくなってしまってからでは遅いんですけどね。

お金って、あくまでエネルギーの交換だから。いいもの欲しい、自分は手間もかけたくないし楽したい、でも値段は安くないと嫌!って、どっちかだけの言い分通してたら必ず誰かが犠牲になって歪んだ関係性になってしまうし、結局長くは続かない。

お客さまは神様だって言葉があるけど、正直そんな神様は御免被りたいのです。

消費者の知ろうとする努力と生産者の伝えようとする努力、どっちも大事だなって最近つくづく思います。

…ということで、山根酒造場は勝手に藤原味噌こうじ店を応援しています(笑)。

酒粕はそれ自体が主役になるというよりは、味の裏支えをする縁の下の力持ち的な役目を果たす。そんな魅力があると私は思っています。

これからもうちの酒粕が他業種の真摯にモノづくりをする方々とのアイデアの掛け算で、おいしさの付加価値を生み出していければこんなワクワクすることはありません。

あまり宣伝していませんでしたが、熟成粕は業務用のたっぷりパックもあるのでご興味がおありの方はお気軽にお声かけくださいね。

                        (食と酒の実験室 山根明子)