愛が溢れています

先日可愛い教え子の酒蔵研修の様子を見に、東京農大の前橋先生が山根酒造場を訪ねてくださいました。社長とともにタンクのなかの酒母を覗く前橋先生。

この日の蔵はというと、遠くからやって来た学生さんがいる間にせっかくなら餅つきを経験してもらおうと、蔵人たちの間で準備が進められていました。

このつきたての餅はちいさく丸めてお揚げの巾着にいれ、餅入り巾着にしておでんに入れるそうで。いつもはシャイで無口なベテラン蔵人の滝さんも持ち前の料理の腕を活かして、大根の皮をむいたりすじ肉を煮込んだりと大忙し。

そして見学に来られていた前橋先生も流れで餅つきをすることに。「こんなことならジャージで来ればよかった」と笑いながらぺったんこぺったんこと一緒になって餅をついてくださいました。

みんなの笑顔を見ていたら、誰かを喜ばせたかったり楽しませたくてすることで、自然に自分たちも楽しくなることってすごく素敵だなと思ったし、なんなんだこの愛が溢れた状態!と胸にぐっとくるものがありました(年なのか最近、すぐに涙ぐみそうになります)。

山根酒造場で働く人たちは、一見すると強面というかいかつく見える人も多いですが、じっくり付き合うと根がとんでもなくやさしい人が沢山いて。なんだかここで生まれるお酒と似ているなぁと思ったりもします。

人もお酒も見た目やイメージだけで判断していては本当の魅力に気づけませんね(笑)。それにしても蔵が明るいのはいいことです。これから本格的に忙しい時期に突入しますが、和醸良酒の精神で来年もおいしいお酒が出来ますように。

                       (食と酒の実験室 山根明子)